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オーナーからの家賃値上げ請求の諸問題

契約書 不動産取引

オーナーからの家賃値上げ請求の諸問題 ~家賃値上げトラブルの適切な処理方法~

著者 立川 正雄(弁護士)
定価 25,000円(税込み)

近時は、コロナ終焉・諸物価の高騰・不動産の価格の上昇に伴い、オーナーからの家賃値上げ希望がたくさんあります。
ただ、家賃の値上げは現実的に厳しく、トラブルが発生しています。このセミナーでは、オーナーの立場に立って、家賃の値上げに間する諸問題を詳しく解説します。
(1) 家賃値上げの正当な根拠を持つことは、スムーズな交渉の鍵
(2) 定期借家契約の特殊性と家賃の適正な取り決めについて理解
(3) 正確な手続きと文書作成が、紛争を回避し解決へと導きます。
(4) サブリース契約における独自のアプローチと対応策を学びます。

オーナーの立場に立って、家賃の値上げに間する諸問題を詳しく解説します。

第1章 家賃の値上げ請求の根拠(何故一方的に家賃の値上げ請求ができるのか?)
 (1)貸主が一方的に家賃の値上げを請求できるのはなぜか?
 (2)消費税が8%から10%に税率が改定された。   借主に2%分の消費税を増やしてほしいが これは家賃の値上げ請求になるのか?
 (3)店舗の普通借家契約で「2年ごとに合意更新した場合には最低3%ずつの家賃を値上げする。」 との特約を定めた。
  この特約に従って法律上当然に家賃の値上げは認められるか?
 (4)店舗の普通借家契約を期間3年で締結し、「当初の賃貸期間3年間は、貸主は 値上げ請求しないものとする。」との特約を定めた。
  この特約は有効か?
 (5)店舗の普通借家契約を期間3年で締結し、「当初の賃貸期間3年間は、貸主は 値上げ請求せず、借主は値下げ請求しないものとす
  る。」(3年間家賃は据え置く)との特約を定めた。この特約は有効か?

第2章 定期借家の家賃値上げ
 (1)店舗の定期借家契約を期間10年で締結し、「2年ごとに3%ずつの家賃を値 上げする。ただしこれを超える値上げについては、貸主
  ・借主協議して行う。」との特約を定めた。この特約に従って法律上当然に家賃の値上げは認められるか?
 (2)店舗の定期借家契約を期間3年で締結し、「当初の賃貸期間3年間は、貸主は値上げ請求せず、借主は値下げ請求しないものとす
  る。」(3年間家賃は据え置く)との特約を定めた。この特約は有効か?

第3章 家賃値上げの手続き
 (1)家賃の値上げを請求したいが、実際には何から始めればいいのか?
 (2)貸主が借主に対し、2023年10月1日に「今年の4月1日から家賃を月額10万円(消費税別)と値上げ請求することはできるか?
 (3)店舗の家賃につき、貸主が月額50万円(消費税別)を月額60万円(消費税別)に値上げ請求すると内容証明を出した。
  借主は来月から、いくらの家賃を払えばよいか?
 (4)借家人が値上げ請求したのに応じてくれない場合はどうしたらよいか?
 (5)家賃値上げの調停はどのように行われるのか
 (6)貸主としては、譲歩しても調停で値上げをまとめるのが得策か?
 (7)家賃値上げの調停で値上げの話がまとまらなかったときはどうすればよいのか?
 (8)約8年前に貸した店舗の家賃につき、2年毎に合意更新して契約書も書き換えたが、月額50万円(消費税別)の家賃に付いては、
  お互い値上げ請求もせず、値下げ請求もせず、月額50万円(消費税別)の家賃が続いている。今回の値上げ請求は、「約8年前
  から値上げがされていないから、8年間の物価上昇分・古都税の上昇分等を考慮して、値上げをするべきだ」との主張ができる
  か?
 (9)家賃値上げの調停・訴訟を行い、結局家賃の値上げ請求書を出してから2年目に判決で値上げ額が確定した。
  何時の時点から家賃が上げられるのか?遡って値上げ額を請求する場合、利息は請求できるか?

第4章 サブリース会社がオーナーから家賃値上げ請求をされた場合
 (1)賃貸ビル1棟をオーナーから借り上げ、転借人テナントに店舗・事務所として転貸(サブリース)している。
  オーナーから家賃の値上げを請求された。どのように対処すれば良いか?